空き家の購入は人生で何度も経験するものではありません。
そのため、空き家の購入をしたいと思っても何をしたら良いのかわからず不安が多い人が大半を占めるのではないでしょうか。
今回は空き家を購入する際の流れや注意事項をご紹介します。

 

□空き家を購入する際の流れを紹介します

まずは住宅を決めましょう。
決める際のポイントとして譲れない条件を先に決めておくと良いです。
なれない住宅購入では、あれもこれもと欲張ってしまい、なかなか購入する空き家を決められなくなってしまうからです。
日当たりや周辺環境などを条件にする方が多いです。

購入する空き家が決まったら、売主に購入申請を行います。
売主と直接ではなく不動産会社を介してやり取りする場合は、不動産会社が準備する購入申し込み書に希望する条件や価格などを記載したものを提出して売主に届けてもらいます。
売主が買主の希望を確認したら、商談へと進んでいきます。

次にローンの事前審査があります。
ローンの事前審査とは、住宅ローンを受ける前にどんな物件を購入予定で、いくら住宅ローンを借りたいのかという希望を金融機関に伝えて事前申し込みをするというものです。
最近ではインターネットで事前審査を受けられる金融機関も多いので、わざわざ足を運ぶのが面倒な方や忙しい方は是非利用してみてください。

住宅に関する需要事項説明を受けて売買契約に進みます。
宅地建物取引士が重要事項説明書を元に物件の説明を行い、相違がないかを確認します。
売買契約書には、たくさんのチェックするべきポイントがあります。
例えば、売買代金やその期日、土地の面積、敷地内の設備引継ぎ、など様々あるのですが後悔のないようにわからない部分があれば何度でも質問するようにしましょう。

契約内容や物件について納得したらいよいよ売買契約の締結です。
買主と売主が集合し、売買契約書を読み上げて契約内容の最終確認をします。
その上で、契約書に署名・押印し、手付金等の授受を行います。
手付金等は、現金や指定口座への振り込みのほか、預金小切手で用意する場合もあります。

ここでようやくローンの本審査を行います。
ローン審査には住民票や確定申告書など必要な書類がいくつもあるので事前に確認して準備しておきましょう。

また、この際に団体信用生命保険にも加入しておいてください。
団体信用生命保険とは、債権者である銀行等を保険契約者および保険金受取人、銀行等から融資を受けている債務者（住宅ローン利用者）を被保険者とする保険契約です。

住宅ローン利用者が死亡または所定の高度障害状態になった際に、生命保険会社が債務残高相当分の保険金を保険金受取人である銀行等に支払い、銀行等はその保険金を債務の返済に充当します。

つまり団体信用生命保険とは加入することで、ローンを組んだ人がローンを払えなくなった場合に残された家族が借金返済に苦しめられることを防ぐための保険です。
そのため住宅ローンとは切っても切り離せない保険であるので忘れないように注意しましょう。

期日を打ち合わせし、残代金の決済を行います。
決済と同時に物件の引き渡しが行われて完了です。
不安なことが多いかもしれませんが、案外ステップは少なかったと思う人もいるのではないでしょうか。
わからないことがあればどんどん不動産会社の人に聞くようにしてください。

 

□空き家を購入する際の注意事項とは

空き家は中古住宅なので、新築と比べると設備や建物自体が傷んでいる可能性があるので注意してください。
空き家に対してなんとなく不安な気持ちがある方はホームインスペクションを検討しましょう。
ホームインスペクションとは住宅の状態を調査することで、住宅診断士が第三者の立場で調査を行い住宅の不具合を発見して適切なアドバイスを行う専門的な業務です。

既存住宅である空き家のインスペクションは、品質確保のために制度化されたものです。
1度購入したら簡単に買い替えられるものではありません。
だからこそ購入後に雨漏りのシミがあったり、シロアリがいたりしたら嫌ですよね。
空き家の中古ということに対する不安をホームインスペクションで安心に変えてみませんか。

また様々な諸費用がかかることにも注意が必要です。
諸費用とは物件購入代金とは別にかかる費用のことで、印紙税や不動産取得税、登録免許税、司法書士への報酬、固定資産税清算金など様々あります。

中古一戸建ての場合、物件価格の6～9％前後が諸費用としてかかってきます。
1つ1つは少額だったとしても総計すると無視できない金額になります。
住宅購入時には、あらかじめ諸費用をふまえた資金計画を立てることが極めて重要といえるでしょう。

 

□まとめ

空き家を購入する際の流れや注意点について紹介しました。
初めての場合は不安なことも多いかもしれませんが、そんな時こそ専門的な知識をもった不動産会社を頼りにしてください。
わからないことがありましたらなんでもおっしゃってください。
お客様がより良い物件を購入できるように誠心誠意対応させていただきます。