ネズミには、衛生面が悪かったり、病原菌を持っていたりと汚いイメージがありますよね。
特に、空き家でネズミが発生すると、空き家に傷がついてしまったり、火災につながったりする場合もあります。
そのため、しっかりとした対策が必要です。

そこで今回は、空き家におけるネズミ対策や万が一発生してしまった場合の駆除方法もご紹介します。

 

□空き家におけるネズミの被害とは？

 

ここでは、空き家にネズミが発生した場合に考えられる被害について3つ紹介します。

 

1つ目に、柱がかじられて傷がついてしまうことです。
ネズミの歯の伸びる頻度は非常に早いため、何かをかじることによって歯の長さを調節しています。
そのため、手入れをせずに放置していた空き家にはネズミが発生し、柱がかじられてしまうケースがあります。
柱がかじられ、大きく欠損するケースは少ないですが、柱のいたるところに傷ができてしまいます。

 

柱がかじられると見た目が悪くなるため、住みたいと思う家にはなりません。
もし賃貸に出す場合、傷の修繕費用がかかる場合もあります。

 

2つ目に、電気回線がかじられることによって火災や漏電の原因になることです。
これは、最も注意すべき点です。
電気回線がかじられると、漏電はもちろん、火災が発生する原因にもなります。

 

特に、空き家は基本的に埃やゴミが溜まっています。
ネズミが発生することによって最も起こりやすい被害が火災です。
電気回線がかじられて回線がショートすると、火花が埃やゴミに引火し、火災に繋がってしまいます。

 

3つ目に、病原菌の発生や衛生面の不安があることです。
ネズミは、下水道といった衛生面が悪い環境を好んで生活していることから、多くの病原菌を保有している可能性があります。
特に有名なのが、嘔吐や下痢、腹痛を起こすパラチフスやサルモネラ菌などの病気です。

 

これらは、ネズミが多く保有している病原菌です。
また、最近の日本では確認されていませんが、ペストもネズミが原因となる恐ろしい病気です。
さらに、最も危険なのが、ハンタイウイルスと呼ばれる病原菌です。

 

保有例はドブネズミが代表的ですが、アメリカでは毎年発症者が確認されており、場合によっては亡くなる方も少なくありません。
このように、病原菌を保有しているネズミは絶対に空き家に入れたくないですよね。

 

□空き家でネズミを発生させないための対策は？

 

空き家は基本的に人がいないため、ネズミが住処として暮らす最適な場所です。
また、ネズミは繁殖能力が非常に高いため、ネズミによる被害が近隣にも及ぶ恐れがあります。
近隣にも被害が及ぶと、トラブルにつながる場合もあるため、予めネズミが発生しないよう対策が必要です。
ここからは、具体的な対策例を紹介します。

 

＊通路を塞いでおく

 

空き家でネズミを発生させないためには、金網やパテを使用してネズミの通路を塞いでおくことが重要です。

 

しかし、空き家では劣化によって隙間が多いケースがあります。
そのため、この方法には限界があります。
以下の方法もぜひ実践してみてください。

 

＊罠をしかける

 

罠を定期的にしかけて、ネズミが捕まっていないか確認するようにしましょう。
また、その際には他の害虫の死骸やカビが発生していないかも確認すると良いでしょう。

 

＊忌避剤の使用

 

空き家が遠方にある場合、罠を設置するためにわざわざ時間をかけて行くのが大変な人もいると思います。
その際は、忌避剤を使うのがおすすめです。
忌避剤は、ネズミを追い出すためのものです。
忌避剤をまいておくことでネズミの嫌いな環境にでき、空き家にネズミが発生しにくくなります。

 

＊空き家管理サービスの利用

 

空き家管理サービスは、所有者の代わりに会社が定期的に空き家を訪れて手入れをしてくれるサービスのことです。
また、会社が周辺の巡回や管理も行ってくれるため老朽化の防止、防犯上の対策にもなり、おすすめです。

 

□ネズミが発生してしまったらどうすればいい？

 

万が一空き家でネズミが発生してしまった場合は、殺鼠剤を使用しましょう。
ネズミを駆除するために使われる殺鼠剤には、ネズミを駆除するタイプはもちろん、餌に混入して巣に持ち帰らせ、他のネズミも駆除するというタイプもあります。

 

殺鼠剤はドラッグストアやホームセンターで購入が可能で、ネズミの巣と思われる場所やネズミを目撃した場所に置いておくと便利です。

 

しかし、この方法を使う場合、ネズミを自分の手で処分する必要があります。
その際には、素手では行わず、手袋を着用してください。
そして、新聞紙に包んだ上で自治体の分別方法に従って処分しましょう。

 

□まとめ

 

空き家にネズミが発生すると、柱の損傷はもちろん、電気回線がかじられて火災が発生する場合もあります。
火災が発生すると、近隣にも被害が及び、大きなトラブルにも繋がります。
そのため、定期的に罠をしかけておくといった対策が必要です。

しかし、罠を購入するにも常に費用がかかりますし、空き家が遠方にある場合は時間もかかります。
そのため、空き家は早めに売却するのが良いでしょう。
姫路市にお住まいで空き家の売却を検討する際は、ぜひ当社にお問い合わせください。