中古住宅をお考えの方に知っておいて欲しいのが、「瑕疵保険」です。
この保険は安心できる中古住宅の照明であるだけでなく、住宅ローン控除のためにも役立ちます。
そこで今回の記事では、この保険についてと、この保険と住宅ローン控除の関係についてご紹介していきます。

 

□中古住宅の瑕疵保険について解説します！

既存住宅瑕疵保険は保険制度の一種であり、中古住宅の検査と保証がセットになっています。
保険を引き受けるのは、住宅瑕疵担保責任保険法人という、住宅専門の保険会社となります。

この保険への加入には条件があり、専門の建築士による検査に合格する必要があります。
そのため、購入者から見たときに、この保険に入っている中古住宅は安心できるものとなります。

また、この保険は保証がセットになっていることも特徴です。
万が一購入後に欠陥が見つかっても、保険金が事業者に支払われる仕組みとなっています。

この保険の期間は、2または5年間です。
注意が必要なのは、この保険への加入前に、修繕を行い、付保証明書を取得しておかなければならない点です。
これらは住宅引渡し前にしなければならないため、スケジュール調整が必要です。

さらに、1981年以前の旧耐震の住宅は、耐震基準適合証明書を取得しておく必要があります。
そのため、住宅ローン控除を受けるために既存住宅瑕疵保険に加入しようとしている場合、この証明書を取得した時点で要件を満たせるため、この保険に入る必要はないことも知っておきましょう。

ここで、この保険に加入している住宅を購入するための方法を確認しておきましょう。
この方法は2つあり、売主が「宅建業者」か「一般の方」かで分けられます。

宅建業者が売主である場合、検索サイトで事業者自体を検索することで購入できます。
一方で一般の方が売主である場合は、サイトで検査機関を検索することで購入できます。

 

□住宅ローン控除を受けられる条件とは？

住宅全てにおいて、控除を受けるために必要な要件は以下の通りです。
・床面積が50平米以上
・自ら居住すること
・完成から6か月以内の居住
・その年の12月31日まで継続して居住すること
・住宅ローンの借り入れ期間が10年以上
・控除を受ける都市の年収が3000万円以下

また、中古住宅に特有の要件は2つあり、いずれかを満たしておく必要があります。
1つ目は、構造による耐久年数の制限に収まっていることです。
鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造といった耐火建築物である場合、25年以内に建築されている必要があります。
また、耐火建築物でない場合は、建築後20年以内であることが要件です。

2つ目は、一定の耐震基準を達成していることです。
以下のうちのいずれかを満たしておく必要があります。
・耐震基準適合証明書の取得
・住宅性能評価書の取得
・既存住宅売買瑕疵保険への加入

まずは一般的な住宅が控除を受けるために満たしておくべき要件について確認しましょう。
そしてその後に、中古住宅に特有の要件の中で、満たせるものがないかを探すようにしましょう。
要件は複雑に見えますが、この順番で確認すると、確認しやすいです。

 

□瑕疵保険に入っていれば、住宅ローン控除を受けられます！

住宅ローン控除には築年数が大きくかかわっていると前回の見出しで確認しました。
しかしそれ以外に、「耐震基準適合証明書の取得」または「住宅性能評価書の取得」または「既存住宅瑕疵保険への加入」をしていれば、その他要件を満たすことで、控除を受けられます。

耐震基準適合証明書とは、建物が耐震基準を満たしていることを証明するものです。
ただし、その時々での証明であり、耐震基準は都度変更が成されていることに注意しましょう。
なお、この証明書の発行は、指定確認検査機関や建築士事務所登録をしている建築士により行われます。

住宅性能評価書とは、住宅性能表示に基づいて発行されるものです。
住宅の性能を法律に基づいて評価し、誰でも分かりやすいように数値化されて作られています。
この審査をするのは第三者機関で、「構造面」、「バリアフリー面」といった10分野について評価します。

また、紛争処理機関を備えており、トラブルにも対応してます。
ただし、費用がかかる点には注意が必要です。
また、住宅ローン控除の対象となるのは、耐震評価が「等級1～3」のものに限られることを覚えておきましょう。

そして実は、最初に紹介した既存住宅瑕疵保険への加入も、住宅ローン控除要件になります。
この保険への加入には、住宅ローン控除に利用できるというメリットもあることを覚えておくと便利です。

 

□まとめ

既存住宅瑕疵保険は、住宅購入者にとっては非常に安心できる保険です。
また、住宅ローン控除を受けるときの要件としても、この保険は活用できます。
自分の要望を吟味して、保険に加入するかどうかを考えてみてください。
この記事が、既存住宅瑕疵保険に関してお悩みを持っていた方の参考になれば幸いです。