空き家の購入をご検討中で、安心R住宅という言葉をご存じでしょうか。
前に誰かが住んでいたという理由から、安全性が不安で空き家の購入を決めきれないという方もいらっしゃるでしょう。
そのような方の不安を解消するために出された制度が、安心R住宅です。
今回は、安心R住宅のインスペクションについてご紹介します。

 

□安心R住宅とは

そもそも安心R住宅とはどのような制度なのでしょうか。
安心R住宅とは、耐震性が一定の基準を満たしており、建物の状況を把握するための調査であるインスペクションが行われた既存住宅のことです。

調査が行われているため、リフォームについての情報も分かっており、情報がしっかりと提供されるというメリットもあります。
またこの制度には、相談窓口が設けられているため、何かトラブルが起きたら心配だと考えている方も安心できるでしょう。

これまで安心R住宅という言葉を聞いたことが無かった方が多いと思います。
不動産情報サイトだけでなく、正式に安心R住宅と認定された住宅は、国土交通省のサイトにも掲載されているため、興味のある方はぜひ一度調べてみてください。
これまで、空き家について良いイメージが無かった方も、意外と良い印象をもてるかもしれません。

さらに気になる方は、国に認定された事業者団体に所属している不動産会社に一度相談することをおすすめします。

 

□空き家が安心できない理由とは

空き家の購入に少しでも興味を持って頂けている方もいると思いますが、世の中全体を見ると、安心できないと感じている方がほとんどです。
それでは、不信感を抱いている方は、空き家に対してどのようなイメージを持っているのでしょうか。
ここからは、空き家が安心できない理由を3つご紹介します。

1つ目は、漠然とした不安があることです。
確かに空き家は新築とは違って、築年数が長い物件が多いため、耐震性や設備の老朽化に対して不安を感じてしまうでしょう。

比較的価格が安価である一方で、このような側面を不安に感じてしまう方は多いと思います。
実際に、価格は高くとも安心できる新築物件を好まれる方はいらっしゃいます。

2つ目は、汚いというイメージがあることです。
元々別の人が使っていたこともあり、外観だけでなく、内装や設備についてもあまり綺麗というイメージを持っている方は少ないでしょう。
特にトイレやお風呂といった、日常的に使用する設備を気にされる方がとても多いです。

3つ目は、詳しい情報が得られないことです。
新築の購入であれば、チラシの広告や不動産会社の話を聞いて、購入するかどうか判断できるでしょう。

しかし空き家となると、そのような情報だけで購入を決めてしまって良いのか不安になる方が多いようです。
確かに、新築と比較して不安な要素が多いため、より詳しい情報が欲しいですよね。

このような理由から、空き家を安心して購入できないという方が多いようです。
しかし、空き家のマイナスイメージを払拭できるのが、安心R住宅という制度です。
これまでは、確かに空き家に対してマイナスなイメージしかなかったなと感じた方は、一度専門家に相談してみましょう。
安心R住宅によって、これまでのイメージが覆り、理想の住宅を見つけられるかもしれません。

 

□インスペクションを行うメリットとは

先ほどご紹介したように、安心R住宅では安心して空き家を購入してもらうために、インスペクションを行います。
インスペクションとは、国が定めた資格を有する専門家が、基礎や外壁、屋根の劣化状況を調べることです。

それでは、インスペクションを行うことによって、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
売主と買主の観点に分けて、それぞれのメリットについてご紹介します。

 

＊売主のメリット

はじめに売主のメリットとして挙げられるのは、買主とのトラブルを回避できることです。
国が定めた基準を満たしたと認定をされているため、引き渡し後のトラブルを軽減できるでしょう。

また、他の物件との差別化が図れることも挙げられます。
しっかりと安心が確保されていると認定されているので、普通の空き家と比べて買い手が見つかりやすくなるでしょう。

 

＊買主のメリット

買主側のメリットとして挙げられるのは、安心して購入の判断ができることです。
専門家の調査によって詳細な情報を得られるため、少しでも不安なことを解消し、安心して購入を決定できるでしょう。

また、メンテナンスの見通しが立てやすいことも挙げられます。
調査によって、の部分が劣化しているかを知れるため、購入後のメンテナンス計画が立てやすくなるでしょう。

 

□まとめ

今回は、安心R住宅におけるインスペクションのメリットについてご紹介しました。
これまで空き家に対してマイナスなイメージしかなかった方は、この記事を読んで少し興味を持てたのではないでしょうか。
さらに気になる方は、まずは専門家に相談してみましょう。