近年、新築よりも価格が安いことから、空き家を購入する方が増えてきています。
しかし、他の人が暮らしていたことや築年数が長いことから、安全性が不安だという方もいらっしゃるでしょう。
確かに不安はありますが、安心R住宅という制度もあります。
今回は、安心R住宅制度についてご紹介します。

 

□安心R住宅とは

安心R住宅という言葉を聞いたことがない方もいらっしゃるでしょう。
空き家問題が社会問題になってきている中で、国土交通省が空き家の流通促進のために設けた制度のことです。
安心R住宅のRとは、Reuse、Reform、Renovationのことを指します。
安全面や衛生面に不安だという空き家のイメージを払拭し、国民が安心して購入できるように、この制度が設けられました。

制度が定めた基準を満たす空き家に対して、標章を付けることで、安全性を保証します。
国が品質を認めていると知れるだけで、安心感は全然違いますよね。
購入後に何かトラブルが起きたとしても、国が認定した事業団体が相談窓口を設置しています。
品質の保証だけでなく、購入後のトラブルの対処までしてくれるので、空き家に対する不安は大きく軽減されるでしょう。

 

□安心R住宅のメリット

品質の保証やトラブルの対処というメリットがありますが、他にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、4つのメリットを紹介します。

1つ目は、新耐震基準を満たしていると証明されていることです。
住宅は新耐震基準を満たしている必要がありますが、築年数が長い空き家では旧耐震基準しか満たしていない可能性があります。
普通に空き家を購入する際は条件を満たしているかを調べる必要があります。
しかし、安心R住宅は耐震基準を満たしていると、検査によって証明されているので、調べる必要がありません。

2つ目は、リフォーム工事がされていることです。
空き家の汚いというイメージを払拭するために、リフォームが施されています。
仮にリフォームされていない場合でも、費用情報も含めた提案書があります。
購入してからリフォームするのではなく、リフォームされた空き家を購入できると、購入後の生活のイメージもしやすいでしょう。

3つ目は、情報が開示されていることです。
外観が綺麗なだけでなく、一定の基準を満たしてリフォームがされているかを確認できます。
また、基準を満たしていない場合でも、リフォームプランを提示してもらえるので安心です。
ただ単にリフォームで綺麗にしているのではなく、情報を開示していることで、安全面では心配がなくなるでしょう。

4つ目は、情報が明確かどうかを知れることです。
空き家を購入する時には、新築時の情報や維持管理の履歴の情報が不明確な場合があります。
しかし、安心R 住宅では、そういった詳細な情報があるかどうかを「有」、「無」、「不明」と開示しています。
過去の情報が不明確な住宅では不安だという方は、詳細な情報まで開示されている物件を選ぶようにするといいでしょう。

 

□まとめ

今回は、安心R住宅制度ついてご紹介しました。
空き家に対してマイナスなイメージがあった方も、この記事を読んでイメージが変わったのではないでしょうか。
安全性が保証されているだけでなく、情報がきちんと開示されているのは、購入者側からするととても安心できますね。