不動産を所有しているだけで固定資産税を支払う必要がありますが、実は空き家も該当します。
つまり、固定資産税は、たとえ住んでいなくても払わなければならない税金です。
この記事では固定資産税についてと空き家を売却するメリットについてご説明します。

 

 

□空き家にかかる固定資産税

 

＊固定資産税とは

毎年１月１日現在で家屋や土地を所有している者に課せられる税金で、固定資産評価額に基づいて算出された税金のことです。
納税対象者に納税通知書が送付され、金融機関を通じて納付するシステムです。
納税者は固定資産税の額を知ることができ、他の地域の固定資産額と比較できます。

 

＊固定資産税の相場

それぞれの地域や都道府県が固定資産税の額を決定できるので少し差がありますが、全国的には平均して1.4％ほどの税率だと言われています。
また、様々な減額や控除制度があり、相続してから売却するまでの間に賃貸に出していない場合は最大3000万円までの控除の対象になります。
そのため、売却と賃貸で悩んでいる方はすぐに賃貸に出さずに一旦よく考えてみましょう。

 

 

□売却して管理費用を抑える

空き家を清潔な状態に保つのにはかなりの費用と手間がかかります。
具体的には、上述したような固定資産税に加えて、都市計画税の支払いや、空き家の管理費・維持費などがかかります。
そして、主な維持費としては除草や周辺の道路などにはみ出してしまった樹木の撤去などが含まれます。
その費用を少しでも削減するためにはご自身で定期的に空き家に通い、空き家の状態をきれいに維持する必要があります。
例えば換気です。
湿気は家屋の大敵なのでこまめに喚起をして、屋内の空気を清潔に保つことが重要です。
特にあまり開閉しない下駄箱やクローゼット、押し入れなどの収納スペースは特に注意が必要です。
また、通水もかなり重要なポイントです。
定期的に水を使わないと水道管が劣化し、破損したり破裂したりすることがあります。
さらに、水を使わないことで水道管内の水が蒸発し、下水道から下水の空気が水道管を通して地上にのぼってきます。
結果として、悪臭の原因になるほか、水道管から害虫や害獣が侵入してくる恐れもあります。
空き家のように人がいなくて湿気がある比較的温暖な環境は、それらがより増殖しやすいです。
最低でも１か月に１回通水するだけでこれらの問題を防げます。
通水の際に水の色の変化やにおいにも注意すると、水道管の欠陥等に早い段階で気づけます。

 

 

□まとめ

上述したように空き家を保持し続けてもデメリットのほうが多いので、思い切って売却することを検討してみてはいかがでしょうか？
その他に何かご不明な点等ございましたらお気軽に当社にご相談ください。