中古住宅の購入後にリフォームを行う方も少なくありません。
リフォームが必要になったときに、補助金を利用して少しでも費用を抑えられたら嬉しいですよね。

そこで今回は、中古住宅のリフォームで利用できる補助金と活用するポイント、補助金を申請する際の注意点をご紹介します。
中古住宅の購入やリフォームをお考えの方は、要チェックです。

 

□中古住宅のリフォームで利用できる補助金をご紹介！

 

中古住宅のリフォームで利用できる補助金を5つご紹介します。

 

＊こどもエコすまい支援事業

 

子育て世帯や若者夫婦世帯を中心に、省エネ改修や子育て対応リフォームを支援する事業です。
省エネリフォーム対象工事には断熱改修工事やエコ住宅設備の設置、子育て対応リフォームにはビルトイン食洗機や宅配ボックスなどが含まれます。

 

＊先進的窓リノベ事業

 

窓の断熱性を向上させるためのリフォーム費用を補助する事業です。
最大額を200万円とし、リフォーム費用の1/2相当が定額補助されます。
補助の対象となる窓のリフォームは、以下の通りです。

・内窓設置
・外窓交換
・ガラス交換

 

＊給湯省エネ事業

 

高効率給湯器の導入支援を行い、家庭内での消費エネルギーの削減を目的とする事業です。
補助額の目安は、ヒートポンプ給湯機やハイブリッド給湯機なら5万円台、家庭用燃料電池なら15万円台です。

 

＊長期優良住宅化リフォーム推進事業

 

住宅の性能向上や子育て世帯向けの改修工事費用を補助する事業です。
リフォームの内容によっては、最大250万円の補助金を受け取れます。

例えば、住宅の性能を向上させるリフォームなら劣化対策や耐震性向上、若者や子育て世帯が子育てしやすい環境へのリフォームなら事故防止や子どもの見守り強化などが工事内容となります。

 

＊自治体の補助金

 

中古住宅を購入した際に、国の補助金と自治体の補助金を併用できる場合があります。
自治体の補助金の例としては、以下が挙げられます。

 

・子育て補助金
・リフォーム補助金
・移住補助金

リフォーム工事の補助金を国と自治体で併用できれば、コストを大幅に削減できるでしょう。
補助金の制度の内容は自治体ごとに異なるため、お住まいの自治体の補助金について調べてみることをおすすめします。

 

□補助金を活用するポイントとは？

 

中古住宅のリフォームで補助金を活用するポイントを3つご紹介します。

 

1つ目は、補助対象は省エネリフォームが中心であることです。
制度の多くが、開口部や屋根、外壁の断熱改修を要件としています。
また、水回りや内装、外装に対する国の直接的な補助制度はありませんが、省エネリフォームと併せて行うことで補助対象になる場合があります。

 

2つ目は、キッチンや水回りのリフォームについてです。
キッチンを取り替えたい場合、キッチンを対面化して居間にいる子供を見守れるようにする場合は、こどもエコすまい支援事業や長期優良住宅化リフォーム補助金を活用できます。
トイレや浴室、給湯ボイラーのリフォームでは、こどもエコすまい支援事業や住宅エコリフォーム推進事業を活用できます。

 

3つ目は、外装や玄関ドアのリフォームについてです。
外壁や屋根の張り替え、塗装のみを行っても補助は受けられません。

しかし、長期優良住宅化リフォーム補助金では、劣化対策や耐震性、省エネルギー対策などについて、一定の基準を満たすための性能向上工事と併せて行うことで、外壁や屋根のリフォームへの補助が可能です。
ただし、インスペクションで修繕の必要性が指摘された場合に限ります。

玄関ドアのリフォームで補助を受けるためには、以下の要件を満たす必要があります。

 

・必須工事と併せて行う
・複数の開口部の改修を行う
・住宅全体として一定の省エネ性を確保する
・最低補助額を満たす

上記の要件を満たせば、こどもエコすまい支援事業や住宅エコリフォーム推進事業で補助を受けられる場合があります。

 

□補助金を申請する際の注意点とは？

 

補助金を申請する際の注意点を2つご紹介します。

 

1つ目は、着工前に申請が必要であることです。
リフォームに関する補助金を利用したい場合、申請のタイミングが重要です。
リフォームの着工前には申請を完了しておく必要があります。
工事の開始後や終了後に申請しても受け付けてもらえないため、着工前に忘れずに申請しましょう。

また、工事の日程にも注意が必要です。
例えば、制度の利用に際し、「〇月〇日までに対象工事を完了させてください」という条件が付いている場合もあります。

 

2つ目は、予算の上限があることです。
補助金の制度は税金で賄われているため、予算には上限があります。
予算の上限に達した時点で申し込みが締め切られてしまうのが一般的です。
まだ受付期間中だから大丈夫だと後回しにせず、早めに申請することをおすすめします。

 

□まとめ

 

今回は、中古住宅のリフォームで利用できる補助金と活用するポイント、補助金を申請する際の注意点をご紹介しました。
それぞれのリフォーム内容に適用できる補助金を探し、活用してリフォーム費用を抑えるのがおすすめです。
補助金を利用する場合は、申請のタイミングや予算の上限に注意しましょう。