中古住宅の耐震性を確かめる方法とは?耐震補強リフォームについてもご紹介します!
2023/08/11
中古住宅の購入を検討している方の中で、住宅の耐震性を確かめておきたい方もいらっしゃるでしょう。
地震が多く発生する日本では、住宅の耐震性が安心して過ごすうえで重要です。
そこで今回は、旧耐震基準と新耐震基準の違いと中古住宅の耐震性を確かめる方法、耐震補強リフォームについてご紹介します。
中古住宅の購入をお考えの方は要チェックです。
□旧耐震基準と新耐震基準の違いとは?
日本では地震が度々発生するため、住宅の耐震性を確保しておきたいものです。
住宅の耐震性に関して、旧耐震基準と新耐震基準があります。
ここでは、旧耐震基準と新耐震基準の違いを説明します。
まず、旧耐震基準は、1981年5月31日までに建築確認申請が受理された住宅に適用されています。
震度5強までの地震では倒壊しないことが想定されており、破損しても修繕すれば住み続けられる構造であることが基準です。
しかし、日本では震度6以上の大地震も頻繁に発生するため、よりレベルの高い耐震性を要求する新耐震基準が定められました。
新耐震基準は、1981年6月1日以降に建築確認申請が受理された住宅に適用されています。
震度6~7程度の地震でも倒壊しないことが想定されています。
旧耐震基準よりも耐震性が高いため、より安心して暮らせるでしょう。
住宅の建築時期によって、旧耐震基準と新耐震基準のどちらが適用されているかを判断できます。
気になる中古住宅の建築確認日をチェックすると良いでしょう。
□中古住宅の耐震性はホームインスペクションで確かめられる!
地震の多い日本では、公共施設だけではなく、住宅も耐震性を確保する必要があります。
地震が発生したときにも安全が確保できる住宅なのかどうか、事前に確かめて不安を取り除いておきたい方も多くいらっしゃるでしょう。
住宅の耐震性は住むうえで重要なため、中古住宅に住む前に耐震性について確認しておきたいものです。
ここでは、中古住宅の耐震性を確かめる方法を2つご紹介します。
耐震性を確かめる方法として、判断材料の一つに建築時期があります。
先程ご説明したように、1981年6月1日以降に建築確認がされた住宅には新耐震基準が適用されています。
そのため、それ以降に建てられた中古住宅なら必要な条件を満たしていると考えて良いでしょう。
そして、中古住宅の耐震性を確かめるためにおすすめの方法が、ホームインスペクションです。
ホームインスペクションでは、専門知識を持つ有資格者が建物を調査してくれます。
1981年以前に建てられた住宅の場合、耐震性について判断することは難しいです。
加えて、建築時期だけで耐震性を判断するよりも、ホームインスペクションで実際に住宅を調査してもらった方がより確実に現状を確かめられるでしょう。
耐震性について不安が残るまま住み始めるよりも、しっかり確認してもらい、安心して住み始めたいですよね。
また、ホームインスペクションを利用することで、耐震性だけではなく目で確認できない部分の瑕疵についても調査してもらえます。
中古住宅の全体的な傷み具合を見てもらい、必要な補修についても知れます。
耐震性も確認できて、瑕疵の有無も調査してもらえて、一石二鳥です。
安心して生活するためにも、ホームインスペクションの利用をおすすめします。
□耐震補強リフォームについてご紹介!
中古住宅は新築に比べて築年数が経っており、耐震性に不安がある住宅もあります。
住み始める前に、中古住宅の耐震補強リフォームが必要な場合もあります。
耐震性が十分ではない住宅でも、住む前に耐震補強リフォームを行っておけば、安心して暮らせますよね。
耐震補強リフォームが必要な場合の工事について、4つご紹介します。
*接合部の補強
木造建物の柱や梁は、接合金物で補強されます。
工事では、接合金物を選定し、地震の揺れで金物が外れないように補強します。
土台部分も、アンカーボルトを基礎に埋め込み、ホールダウン金物で固定します。
*木造壁の補強
耐震性能を向上させるために、揺れに強い耐力壁を既存の壁に取り付けたり、筋交いや耐震補強金物を取り付けたりします。
*基礎の補強
旧耐震基準で建てられた住宅では、基礎部分に鉄筋が入っていない場合があります。
工事では、既存の基礎部分を鉄筋入りのコンクリートで補強したり、ひび割れがあれば補修したりします。
*土台の補修
木造建物の基礎の上には建物を支える土台があり、築年数が経っていると、土台の木材に白アリ被害や腐食などの劣化が見られることがあります。
工事では、白アリ駆除や防蟻処理、木材の補修などを行います。
□まとめ
今回は、旧耐震基準と新耐震基準の違いと中古住宅の耐震性を確かめる方法、耐震補強リフォームについてご紹介しました。
住宅の建築時期を一つの判断材料にしながら、ホームインスペクションを利用して住宅の耐震性を確認することをおすすめします。
耐震性に不安がある場合は、住む前に耐震補強リフォームを行って、安心して暮らせる住宅にしましょう。
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