空き家を活用したり、売却したりするためにリノベーションを考える人は少なくありません。
空き家は、建て替えるよりリノベーションした方が費用が安く済むといったメリットが存在します。

一方で、空き家の状態によってはデメリットも生まれます。
そこで今回は、空き家をリノベーションするメリットや、目的と理由について紹介します。

 

□空き家をリノベーションするメリットとは？

 

＊新築を建てるより費用が安い

 

空き家を解体して新しく家を建てようとすると、解体費用と新築を建てる費用でかなりの金額がかかります。

 

一方で、空き家をリノベーションする際は、元々の空き家の骨組みを活用できるため、同様の条件での建て替えや新築よりも費用を抑えられます。

 

＊資産価値の上昇

 

築年数が古く、外見もボロボロな空き家には、資産価値がほとんどありません。
売却したいと考えても、立地条件が好条件でなければ買い手もなかなか付かないでしょう。
また、特定空き家に指定されてしまうと、税金の優遇措置が適用されず、固定資産税が高額になります。

 

しかし、骨組みがしっかりしていれば、リノベーションを行うことによって資産価値を上げられる場合もあります。

 

＊貴重な建材を活かせる

 

築年数が古い空き家の中には、時間をかけて乾燥させた強度が高い柱や太い梁など、貴重な建材が使われている場合があります。
そのような古く貴重な建材を活用できます。
また、新築を建てる場合には入手が難しい建材が手に入ることも、メリットです。

 

さらに、中には実家を受け継いだという方もいらっしゃるでしょう。
実家には、思い出がたくさん詰まっていると思います。
この際、リノベーションを行えば、思い出のある柱や作りを残しながら修繕できます。

 

＊国や自治体からの援助

 

空き家は手入れをせずに放置すると、どんどん劣化していきます。
また、近隣の景観を乱したり、犯罪行為が行われる場所にもなったりと、トラブルにつながる可能性もあります。
そのため、国や自治体は空き家を減らすための助成金や補助金の制度を充実させています。
これらをうまく活用すれば、費用をかけずに新しい生活を始められます。

 

＊他のビジネスに活用できる

 

空き家は、ビジネスにも活用できます。
例えば、賃貸や民泊、古民家カフェに活用するといった事例があります。
空き家であれば費用を抑えて購入でき、おしゃれな雰囲気にリノベーションが可能です。

 

□空き家をリノベーションするデメリット

 

デメリットは、費用が高額になることです。
特に、築年数が古い場合は劣化している箇所も多いため、費用が高額になる傾向があります。
場合によっては、フルリノベーションを検討する必要もあるかもしれません。

 

また、耐震基準にも注意が必要です。
耐震基準は、1981年に建築基準法が旧耐震基準から新耐震基準に改正されています。
旧耐震基準では、震度5の地震で建物が倒壊しないとされていましたが、新耐震基準においては、震度5強の地震で建物がほとんど傷つかないことを基準にしています。

 

さらに、震度6強から7の地震でも建物が倒壊しないという基準も追加されました。
そのため、もし空き家が旧耐震基準を元に建てられた建物であれば、新耐震基準を満たすための耐震補強リフォームが必要になります。
古い空き家をリフォームする際は、必ず確認しましょう。

 

□空き家をリフォームする目的や理由は？

 

空き家問題を解決するために空き家をリフォームするのは効果的な方法ではありますが、必ずしも全員がそれを理由にリフォームを決意したわけではありません。
例えば、両親が亡くなり、受け継いだ実家を自分たちが暮らしやすいようにリノベーションするといった例があります。

 

この例では、リノベーションする本人が満足すれば良いため、もしリノベーションをうまく行えなかったとしても我慢して住むというケースも存在します。
また、賃貸や民泊として貸し出すため、環境に合わせたリノベーションをする事例や、売却目的でリノベーションをする事例があります。

 

これら2つの事例においては、リノベーションをする本人ではなく、借りる人や買う人にとって魅力的な物件にする必要があります。
もしリノベーションに失敗すると、借りてくれなかったり、買ってくれなかったりする可能性が高くなるため、リノベーションの質が重要視されます。

 

もちろん、適切なリノベーションをすれば、資産運用にもつながるため、リノベーションをすることによって、それまで以上の利益が出る可能性もあります。

 

□まとめ

 

空き家は、リノベーションすることによって、資産価値を上げたり、建て替えるよりも費用を抑えられたりします。

しかし、空き家の劣化が激しいと、修繕する場所が多くなるため、多額の費用がかかる場合もあります。
そのため、空き家は早めに売却することをおすすめします。

 

当社では、築年数が古い空き家でも安心して売却できる他、万が一、売却後にトラブルがあった場合でも、当社が責任を持って対応いたします。
姫路市にお住まいで、空き家の売却を検討されている方は、ぜひ当社までご相談ください。