空き家の購入でも住宅ローンは組める?空き家購入の基礎知識をご紹介します!
2022/01/18
空き家には、新築にはない魅力があります。
その物件の歴史を感じられる空き家ですが、購入する際にはローンを組めるのでしょうか。
そこで今回はこのようなお悩みを解消すべく、空き家購入の基本的知識について解説します。
空き家購入をお考えの方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
□住宅ローンとは?
皆様は、住宅ローンの正確な意味をご存知でしょうか。
住宅ローンとは、購入する予定の住宅を担保に、住宅購入資金を融資する金融機関の商品のことです。
例を用いて、住宅ローンの仕組みを考えてみましょう。
あなたが、年収500万円の会社員だとします。
銀行でキャッシングとしてお金を借りる場合、借りられる金額は年収の3分の1までと規定されています。
キャッシングで借りられる最大限の150万円ほどを引き出したとしても、数千万円する住宅を購入することは難しいですよね。
そこで銀行側が発案したのが、住宅ローンです。
住宅ローンでは、購入予定の住宅を担保として融資します。
住宅を担保とすることで、借りた人が万が一ローンを返済できなくなったとしても、家を売却して銀行側が融資した金額分を回収できる仕組みになっています。
借り手は住宅を担保に出すことにより融資を受けられ、住宅を購入できるのです。
□空き家購入で住宅ローンを組む際の注意点について解説します
新築の家を建てる際に、住宅ローンを組むというのはよく聞きますよね。
では、空き家を購入する場合にも住宅ローンを組むことはできるのでしょうか。
結論として、空き家を購入する際にも住宅ローンを組めます。
しかし、住宅ローンを組む際には、しっかりと注意しておきたい点があります。
それは、借入期間です。
空き家は、新築の物件に比べて耐久性が弱いという点があります。
そのため、借入期間が新築を購入する時と比べて短く設定されていることがあります。
空き家を購入する際に組む住宅ローンは、空き家専用のものではない場合が多いです。
新築物件の住宅ローンのように、金融機関が住宅ローンとして売り出しているものを空き家購入に利用するという形になります。
例えば、概要に35年の借入期間が記載されている住宅ローンがあったとします。
このローンを空き家購入に利用しようとした場合、25年しか借入できないことがあります。
理由としては、空き家の場合、耐久性の面で劣ると評価されるからです。
借入期間が短くなるということは、その分家計に負担がかかる可能性があります。
3000万円の物件を購入するとして、3.5パーセントの固定金利でローンを組むとしましょう。
この場合、返済期間が35年であれば毎月123,987円の返済です。
しかし、返済期間が25年であれば毎月150,187円を返済しなければなりません。
ひと月の返済金額が26,200円の違ってくるため、かなり大きく毎月の家計に影響してきます。
このように毎月の負担を大きくしないためにも、契約を考える際には購入を考えている物件の借入期間が何年になるのかをしっかりチェックしておきましょう。
□その他の空き家購入に役立つローンや活用ローンについて解説します
2015年5月26日に、日本全国にある空き家の状況を改善すべく、特措法が施行されました。
この法律の主な内容としては、衛生状態が悪い空き家や、近隣の住民に影響を与える空き家などに関して、その空き家の持ち主が適切な管理に努めることが明記されています。
特措法施行を受けて、各金融機関が「空き家関連ローン」のプランを打ち出しました。
具体的なローンとしてあげられるのが、「解体ローン」と「活用ローン」です。
解体ローンとは、空き家解体のためのローンです。
空き家所有者は特措法により、所有する空き家をしっかりと管理する必要があります。
所有者の中には、維持費を考えて物件を解体してしまおうと考えた人も多いでしょう。
その需要に応えるようにうまれたのが、解体ローンです。
解体ローンのほとんどは無担保で保証人不要です。
年金受給者でも借りられる、とても利用しやすいローンです。
金融機関と自治体が連携していることも多く、自治体と提携している地域では金利が0.2から0.5パーセント引き下げられる場合があります。
活用ローンとは、主に空き家のリフォームのためのローンです。
中には、防犯や耐震、そのための設備購入費や太陽光発電などの省エネ設備の工事費までを対象としたローンもあります。
大手銀行では自社のリフォームローンなどの項目に、空き家解体を追加したプランも登場しています。
近年空き家は世間的にも注目されているため、これからも空き家に関するローンは種類を増していくでしょう。
□まとめ
新築物件を購入するのと同様に、空き家購入の際にも住宅ローンを組めます。
住宅ローンを組む際には、借入期間と返済計画を見比べた上で契約することが非常に重要です。
住宅購入後にローン返済で苦しまないように、契約の前にしっかりと返済計画を立てておきましょう。
今回の記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
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