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中古住宅の購入をお考えの方へ!シロアリ被害について解説します!

中古住宅の購入をお考えの方へ!シロアリ被害について解説します!

2021/09/25

「中古住宅に関心があるが、知識が無くて困っている。」
「中古住宅の購入を検討しているが、シロアリ対策に不安を抱えている。」
このような悩みを持たれている方は多いでしょう。
そんな皆様の悩み解決に向けて、シロアリがいる中古物件の特徴と住宅購入時の注意点をご紹介します。
お客様の選択に是非役立ててください。

 

□シロアリがいる中古物件の特徴をご紹介します!

大きく4つの特徴をご紹介します。
1つ目は、築5年以上の木造住宅です。

シロアリやゴキブリ等の害虫が出ないと言われる目安は築10年です。
しかし、中古物件の場合は5年以上のものであれば確認すべきです。
理由は、新築の物件を建てる際には薬剤を用いてシロアリ防除を行うのですが、その保証期間が5年までと定められていることが多いからです。
5年経過後売りに出される物件にはシロアリ防除が行われていない可能性もあるので、床下の確認を怠らないようにしましょう。

2つ目は、天井に雨漏りのシミがある物件です。
シロアリは濡れた木材に寄ってきやすいので注意してください。
物件を下見する際には、雨漏りが無いかどうかの確認に加えて、壁や天井に雨垂れの跡が無いか、水回りにカビが生えていないかどうかの確認も行ってください。

3つ目は、外壁の基礎に蟻道がある物件です。
シロアリは乾燥した空気や日光を避けるために蟻道という土のトンネルを造り、土間コンクリートと基礎間にある隙間から家の中に入ってくる場合があります。蟻道を崩した時にシロアリがいた場合は、現在進行形で木材が食べられている可能性があるので注意してください。

4つ目は、窓近辺に羽アリの死骸がある物件です。
4月から7月にかけて、新しい巣を作るため羽の生えたシロアリが飛び立ち、家の外壁に止まる場合があります。
いきなり外壁に巣作りを始めるという訳ではありませんが、基礎の隙間から家に侵入して木材を食べることがあります。

中古物件に限らず新築の物件でも発生する場合があるので注意してください。
下見の際には、シロアリ本体の死骸の有無を確認するだけでなく、羽の確認も怠らないようにしましょう。

 

□中古住宅購入時の注意点をご紹介します!

予防と早期対策がシロアリ被害を防ぐために有効な手段です。
購入時の注意点としては大きく3つあります。

1つ目は、定期的に防蟻処理を行うことです。
シロアリを木材に寄せ付けないことが鍵になります。
処理の効果が継続する目安は5年程度なので、少なくとも5年に1度は防蟻処理を行ってください。

2つ目は、基礎周りや床下の蟻道を定期的に確認することです。
シロアリは蟻道から家の中に入ってくるので、木材に土のようなトンネルができていないか確認しましょう。

3つ目は、中古物件の契約時にシロアリに関する記載があるか確認することです。
物件の売り手は買い手側にシロアリ被害があるかどうかを知らせる義務があります。
しかし、売り手側がシロアリの被害に気づいておらず、説明書にシロアリに関する記載が無い場合があるので注意してください。
ホームインスペクションを受ければご自身の目でシロアリ被害の有無を確認できるので、是非ご活用ください。

4つ目は、シロアリが発生した時の保証に関する注意点です。
中古住宅購入後にシロアリの被害が確認された場合、一定の条件を満たせば、売り手側に損害賠償や保証を請求できることがあります。
条件としては4つあり、契約不適合責任の通知期間内である場合、引き渡しまでにシロアリが発生していた場合、物件の契約時にシロアリ被害は免責とされていない場合、買い手がシロアリ被害を知ってから、1年以内に売り手へ通知した場合です。
被害に遭われた場合には条件を確認して被害請求しましょう。

 

□シロアリ被害の契約不適合責任について説明します!

物件購入後に被害が発生した場合でも、売り手側に責任を問える場合があります。
2020年度の民法改正以降売り手側の責任が増え、契約書に欠陥の記載が無い場合も責任の対象になりました。
天井の不具合により雨漏りが生じた場合の事例を挙げます。
この場合、契約書に欠陥に関する記載があり売り手が責任を負わないと明記されていない場合、買い手側は天井の修理を請求できるのです。

買い手側の保護が手厚くなる一方、注意すべきポイントもあります。
買い手側が被害状況を知ってから1年以内に通知しなければ、被害の対処は自分で行わなければなりません。
場合によりますが、この期間が短くなる可能性もあるので、契約書の説明に隅々まで目を通すようにしましょう。

 

□まとめ

ここまで、中古住宅の購入に関心のある方に向けて、シロアリがいる中古物件の特徴と住宅購入時の注意点についてご紹介してきました。
お客様のご理解は深まったでしょうか。
シロアリを家に入れないために防蟻対策を練ることも大切ですが、シロアリ被害に遭った後でも対応策はあるので、落ち着いて対処するようにしましょう。

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