気になる空き家の問題点について不動産屋が解説します!
2021/02/24
一軒家の購入を考えたときに、新築にするかそれとも空き家にすれば良いのか悩む方も多いと思います。
空き家は新築とは違い、ある程度使用された物件なので新築と比べたら問題が発生するリスクは高いです。
今回の記事では空き家だとどんな問題点が発生するのか、また問題を発見した際の対処法などについて紹介します。
□空き家にはどんな問題点があるの?
まず挙げられる問題点として、中古である以上ある程度傷や汚れがあるという点です。
築年数が経過していればいるほど、それだけ家も傷んでいます。
特に水まわりの傷みは激しく、場合によっては後からリフォームが必要になってしまうかもしれません。
せっかく費用を抑えた空き家を購入したとしてもリフォーム費用がかかってしまい、新築程度の費用がかかってしまっては、元も子もありませんよね。
問題を未然に防ぐためにも瑕疵保険についての理解が必要です。
瑕疵とは備わっているべき機能や性能が備わっていなかったり、欠陥があったりする状態を指します。
つまり、瑕疵保険とは上記のような瑕疵が発見された場合に保険金を支給してくれる仕組みのことです。
新築分譲住宅では家が建てられてから10年間は瑕疵担保が義務化されていますが、中古である空き家にはそれが無いので、瑕疵保険で補っています。
瑕疵保険には期限があります。
一般的に売り主の瑕疵担保責任の期間は3か月である事が多いですが、人によって様々で、契約書に期限が書かれているので確認するようにしましょう。
中には瑕疵担保責任を免除するケースもあるので注意が必要です。
とても便利な瑕疵保険ですが、注意点が2つあります。
1つ目は加入できるのが物件の引き渡しを受ける前に限られているという事です。
検査に時間がかかる事を考慮して余裕をもって手続きを進めるようにしましょう。
2つ目は住宅の問題全てをカバーしてくれるわけではないという事です。
耐震性や雨漏りについては保険が下りるのですが、シロアリの被害や戸建ての建物とベランダ接合部分の不具合などは対象外になる可能性があります。
何か問題があっても安心できる瑕疵保険。
中古である空き家を購入する際は是非加入しておきたいですよね。
ここまで建物について触れてきましたが、設備にも注意する必要があります。
いざ入居してみてから、給湯関係や水回り関係などの主要設備が故障していて使えないと判明するトラブルは多いです。
設備に不具合がないかを目視で判断するのは難しいので、付帯設備表を確認するようにしましょう。
付帯設備表とは水回りや空調といった項目ごとに設備機器の有無を示し、設置されている設備機器について故障や不具合の有無などの状態を記載したもので、売買契約書の別紙として契約締結時に渡されます。
中古である空き家の売買においては、撤去するものと残す設備を明確にするとともに、故障が生じている設備を明らかにしておく事で、認識の違いによるトラブルを防ぐ目的があります。
付帯設備表の「故障・不具合」の欄に何も書いていなかったり、「無」と記載してある「主要設備」であったりすれば、売り主が、故障がない事を保証している事になるので、問題があった際に修復費用を売り主が負担してくれます。
空き家を購入する際は内見などをしっかり行ったうえで、付帯設備表を確認し、納得して購入する事が大事になるでしょう。
□問題点を発見した際の対処法
シロアリや雨漏りの被害は住んでからしばらくして気づくでしょう。
そのようなトラブルに遭遇した時は、まず写真や動画で撮影し、トラブルの事象や日付を残しておくようにしましょう。
気づいたその日のうちに、不動産会社に電話かメールで連絡を入れましょう。
メールの方がやり取り内容と時間が良く分かるので、できるだけメールの使用をおすすめします。
□安心できる空き家とは
既に誰かが使用していた空き家だと、家に対する情報不足や、不安がどうしても出てきてしまいますよね。
「品質が不安」「古い・汚い」「家についての情報不足が不安」といった空き家のマイナスのイメージを払拭しようという事で創設されたのが安心R住宅です。
安心R住宅では建築基準法の耐震基準に適合している事や耐震診断によって安全性が確かめられているという要件をクリアしていないといけないので安心といえます。
また、事業者団体毎に「住宅リフォーム工事の実施判断の基準」が定められているため、基準に合致したリフォームが実施されます。
リフォームされていない場合は、リフォームに関する提案書(費用に関する情報を含むもの)を購入者に渡し、求めに応じてリフォーム事業者をあっせんする事が決められているので綺麗である事が保証されています。
建築時の情報や維持保全の状況にかかる情報など目に見えにくい情報も開示されるので、情報が不足しているという不安も払拭されるでしょう。
以上のように、安心して中古である空き家を購入できるような工夫が施された安心R住宅という制度があります。
空き家の購入を検討している方は是非活用してみてはいかがでしょうか。
□まとめ
今回の記事では空き家には問題が潜んでおり、それに対処するためどのような点に気を付けたら良いのか、また安心できる物件として安心R住宅がある事を紹介しました。
兵庫県西部で安心R住宅を扱っているのは当社だけなので、気になる点がありましたら、是非当社までご連絡を頂けると幸いです。
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