近年は、新築の価格と比較すると安いことから、空き家を購入してリフォームする方が増えているのをご存じでしょうか。
住宅購入は決して安いものではないため、少しでも安く済ませたいですよね。

しかし、それだけでは少し不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
今回は、空き家のリフォームのメリットについてご紹介します。

 

□必要な費用とは

空き家を全面リフォームするのに必要な費用は、一般的に150万円から500万円と言われています。
このように費用の振れ幅が大きいのは、工事する部分によって必要な費用が大きく変わってくるためです。

それでは、部分ごとの費用相場は具体的にどのくらいなのでしょうか。
ここからは、屋根と外壁のリフォームに必要な費用についてご紹介します。

まず、屋根のリフォームについてです。
屋根が劣化してしまっている場合は、雨漏りが発生してしまうため、早急に対応する必要があるでしょう。

また、屋根のどの部分をリフォームするのかによって価格は大きく変わってきます。
雨漏りの部分補修をする場合は、5万円から30万円になりますが、屋根全体を修理する葺き替え工事になると、一般的に100万円から200万円かかります。

このように、雨漏りの部分補修の場合は、規模の小さい工事で済みますが、葺き替え工事になると大規模な工事が必要です。
空き家の劣化状況によっても大きく費用が変わってくるため、予算が不安な方はあらかじめ確認するようにしましょう。

次に外壁にリフォームについてです。
住宅の外壁は外観を綺麗に保つだけでなく、住宅全体を保護する役割もあるため、劣化がひどい場合はすぐに補修しなければいけません。

外壁前面えお修繕する場合の基本的な費用は約100万円と言われていますが、サイディングを重ね張りしたり、張り替えたりする場合は変わってきます。
重ね張りの場合は130万円から200万円、入り替える場合は、180万円から300万円が必要になると覚えておきましょう。

□空き家とリフォームするメリットとは

リフォームすることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
大きなメリットとして、2つ挙げられます。

1つ目は、資産価値の増加です。
空き家は、人に管理されていないため、湿気が室内に籠ってしまい、高温多湿になっていることが多いです。
このよう状態になってしまうと、カビや害虫が発生してしまうでしょう。

また外壁も時間が経つにつれて汚れていることがほとんどで、資産としての価値はどんどん低下しています。

しかしリフォームすることで、資産としての価値を増加できます。
加えて空き家に住むことを目的にしている場合は、快適な生活が送れるようになるでしょう。

その一方で、売却や賃貸が目的の方は、リフォームをすることでより買い手が見つかりやすくなります。
このように将来を見越しして利益を得られることは、大きなメリットだと言えるでしょう。

2つ目は、倒壊や犯罪のリスクを減らせることです。
空き家は築年数が長いものが多いため、そのまま放置された状態だと、倒壊するリスクが高いです。

また、空き家が倒壊した場合には周囲で生活している無関係な人まで巻き込んでしまうリスクも考えられます。
多額の賠償金を払う必要がある危険性もあるため、早急に対応しましょう。

さらに、空き家を放置し続けると犯罪のリスクも高まります。
人目に付きにくいことや人によって管理がされていないため、実際に空き巣などの犯罪が起きてしまっています。

もしかすると、見た目が古いことが理由になって、空き巣は入りやすいと判断しているのかもしれませんね。
このように、リフォームは自分の身だけでなく関係のない人も守ることになるため、大きなメリットだと言えるでしょう。

 

□リフォームして貸し出すことで利益を得られる

仮に空き家をリフォームした場合、住みやすくなるだけでなく、将来賃貸としての貸し出しも可能になります。
そうすることで、家賃が毎月あなたに入るようになるでしょう。

ちなみに賃貸として貸し出すには、どのくらいの価格で設定すればいいのでしょうか。
基本的にはネットに出ている賃貸の情報を参考にして、自分の住宅と同じような条件の物件を探してみると良いです。

もし毎月の家賃を7万円と設定した場合、年間84万円の家賃を収入にできます。
200万円リフォームとしてかかった場合でも、利回りは50%以上となるため、将来的に大きな利益が見込めるでしょう。

リフォームをすることで、現在の生活が快適になるだけではなく、将来的な利益を見込めるのは大きなメリットと言えそうですね。
リフォームするかどうか少しでも悩んでいる方は、一度専門家に相談することをおすすめします。

 

□まとめ

今回は、空き家をリフォームするメリットについてご紹介しました。
リフォームの費用が心配という方は、一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
将来的な利益を考えると魅力的なメリットがあるため、前向きに検討することをおすすめします。