最近では、空き家を安い価格で購入したいと考える方が増えてきています。
価格が低いことはとても魅力的ではありますが、耐久性に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、空き家には新築にはないメリットもあります。
今回は、空き家購入のメリットとデメリットをご紹介します。

 

□空き家問題とは

近年は、田舎だけでなく都市部でも空き家が増加しており、ニュースで取り上げられるほどの社会問題となっています。
社会問題になってはいますが、空き家が増えることで一体どのような問題があるのでしょうか。
空き家問題による問題点を4つご紹介します。

1つ目は、住宅が荒れて周辺に迷惑がかかることです。
住宅は人が管理することによって綺麗な状態が保たれますが、管理する人がいなくなると急激に荒廃が進んでしまいます。
荒廃した住宅が残ったままだと、周辺の外観が害され、治安の悪化にもつながってしまうでしょう。
周辺への迷惑を考慮すると、一刻も早く解決する必要があるでしょう。

2つ目は、害虫や害獣が発生することです。
人が管理しない空き家がそのまま放置されてしまうと、害虫や害獣が発生しやすくなり、衛生状態が悪化してしまいます。
先ほどご紹介したように、空き家を購入する方は増えていますが、衛生環境が悪化した住宅は販売するのが難しいでしょう。
長期間放置してしまった空き家は有効活用ができなくなってしまい、さらに衛生環境が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。

3つ目は、危険が発生することです。
荒廃が進んでしまった空き家は倒壊してしまうリスクがあり、近くを通る人に危害を与えてしまう可能性があります。
またゴミが不法投棄されていると悪臭が発生するリスクもあるでしょう。
全く関係のない人に危害を加えてしまう可能性があるので、見過ごしておける問題ではありません。

4つ目は、犯罪に利用される可能性があることです。
本当に犯罪に利用されるのかと思う方がいらっしゃると思いますが、過去には空き家で大麻草を栽培していたという事件もありました。
誰も管理していないので、他の人から見られる危険性が低いと考えたのでしょう。
他にも放火の被害が出ることもあり、多くの人が被害にあう可能性があるので注意が必要です。

 

□空き家を購入するメリットとは

大きなメリットとして、3つ挙げられます。

1つ目は、安い価格で購入できることです。
新築物件と比較すると半額以下、普通の中古物件と比較しても安い価格で購入できるでしょう。
同じ予算だった場合は、より広い面積の物件を購入できます。
安いことには必ず理由があるので、購入を決める時は、気になることをすべて質問するようにしましょう。

2つ目は、リフォームに補助金が出る可能性があることです。
空き家を購入して、理想のマイホームを実現するためにリフォームする方が多いでしょう。
そのリフォームにかかる費用に対して、国や自治体から補助金が出ることがあります。
すべての自治体で補助金が利用できるわけではなく、一定の条件を満たす必要があるため注意が必要です。

3つ目は、立地条件に恵まれていることです。
築年数が長い住宅が多いですが、その反面立地条件に恵まれていることが多いです。
駅に近かったり、周りに商業施設が多かったりすると、新築では価格がとても高くなってしまうでしょう。
安い価格にも関わらず、立地条件が良い住宅を購入できるのは嬉しいメリットですね。

 

□空き家を購入するデメリットとは

大きなデメリットとして、3つ挙げられます。

1つ目は、自分で間取りを決められないことです。
元々別の人が住んでいた住宅なので、自分の理想の間取りにすることは困難です。
確かに自分では決められませんが、自分の理想と似ている間取りの物件があるでしょう。
色々な物件を内見し、納得できるような間取りの物件を探しましょう。

2つ目は、設備が古く、修繕に費用がかかってしまうことです。
築年数が長い空き家では、住宅に設置されている設備が古くなってしまっている場合があり、修繕する必要があります。
空き家を購入する時は、リフォームの費用も予算に入れて考えた方が良いでしょう。
先ほどご紹介したように、リフォームに対して補助金が出ることがあるので、あらかじめ調べておきましょう。

3つ目は、断熱性が悪いことです。
断熱材が使われていなかったり、古くなって性能が悪かったりします。
住宅の断熱性は、快適な生活を送るためには欠かせない条件だと考えていらっしゃる方は多いでしょう。
断熱性を高めるためにもリフォームが必要になるので、予算と相談しながら購入を決めましょう。

 

□まとめ

今回は、空き家購入のメリットとデメリットについてご紹介しました。
空き家問題が深刻化する中、空き家の購入を考えている方が増えてきているようです。
魅力的なメリットがある反面、対応が必要なデメリットも存在します。
デメリットにしっかりと対応して、空き家購入で失敗しないようにしましょう。