すぐに対応が必要!増加している空き家問題とは
2020/07/02
近年、メディアでも取り上げられている空き家問題についてご存じでしょうか。
日本全国で空き家が増え続けているという問題ですが、いったいどのような影響があるのでしょうか。
空き家問題に関する知識を得ることで、将来的に不動産の問題で役に立つかもしれません。
今回は、空き家問題についてご紹介します。
□空き家問題とは
先ほどご紹介したように、空き家問題とは日本全国で空き家が増えているという問題です。
空き家と聞けば田舎に多いというイメージを持つ方が多いかもしれませんが、実は都市部でも増えてきています。
では、いったいどのような問題が起きるのでしょうか。
大きな問題として、地域がゴーストタウン化してしまう可能性が高いことが挙げられます。
住宅は、人が管理することで維持されるものなので、誰も住んでいない空き家は管理する人がいないので劣化してしまうでしょう。
空き家が地域内で増えてしまうと、劣化が進んだ家が増えて、危険が及ぶだけでなく、ゴーストタウン化してしまう可能性があります。
犯罪に利用されたことや空き家が倒れて人が怪我をした事件も起きてしまっています。
普段人が住んでいない家を持っている方や、田舎にある実家を相続する予定がある人にとっては、他人事ではない問題です。
最近では、メディアが社会問題として取り上げるような大きな問題となっており、早急な対応が必要であると言えるでしょう。
一人一人が他人事と考えずに、自分事だと思って対応しましょう。
□都市部と田舎の空き家問題とは
日本全国で深刻な問題となっていますが、都市部と田舎の違いはあるのでしょうか。
*都市部の空き家問題とは
大都市では、空地率は約10パーセントとそこまで高くない割合ではありますが、母体数が大きいので空き家の数はとても多いです。
地価が高いので、解体して売却したら利益が出そうな場所にも、劣化が進んだ空き家が増加しています。
その理由として、相続でもめているなどの理由だけでなく、都市部だからこそ起こりうる理由があります。
都市部だからこそ起こりうる理由とはいったい何なのでしょうか。
主な理由として、狭い土地に多くの住宅が建てられていることが挙げられます。
建築基準法では、幅4メートル以上の道路に対して、2メートル以上接してはいけないということが定められています。
更地にしてしまうと、次に住宅を建てられなくなり、土地の価値が低くなってしまう可能性があるため、住宅を解体しないことが多いです。
また、都市部では再開発計画も多く、計画が進めば土地の価値が高騰する可能性もあるので、土地を手放さない人が多いのでしょう。
*田舎の空き家問題とは
消滅可能性都市という言葉をご存じでしょうか。
2040年までに20歳以上40歳未満の女性の数が半減し、消滅してしまう可能性がある都市のことです。
田舎の空き家問題は、こうした人口減少や都市への流入に大きく関わっています。
子供が都市部に出て、都市部で生活することになれば、親が亡くなり、相続しても誰も住まない実家がたくさんあるのが現状です。
高齢化が急速に進む田舎において、誰も管理していない住宅が増えてしまうとどうなるでしょうか。
住宅が倒壊して怪我をする方や、犯罪に巻き込まれてしまう方が増えると考えられます。
日本全国でこのような問題が起きていることを見過ごせるでしょうか。
将来、実家を相続する予定がある方は、これ以上深刻な状態にすることを防ぐためにも、しっかりと対応することが大切です。
□空き家が増える原因とは
深刻な問題となっている空き家問題ですが、どうして増え続けているのでしょうか。
主な理由として、3つ挙げられます。
1つ目は、バブル期の不動産です。
バブル期には、不動産は一度購入すれば価値は上がり続けると言われていたので、人口の増加ともに不動産の数も増えていきました。
しかし、バブル崩壊により人口が減少するだけでなく、バブルで増えた不動産が老朽化して、空き家が発生してしまいました。
今後も人口は減少すると予想されるので、これからも空き家は増え続けてしまうでしょう。
2つ目は、固定資産税です。
誰も住まないなら解体してしまえ良いのではないかと考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、固定資産税は住宅が建っている状態では、更地に比べて約6分の1になるので、わざわざ住宅を解体する人が少ないのです。
誰も移住しない住宅を解体せずに放置しておくのは、税金の対策のためだと考えられるでしょう。
3つ目は、解体にコストがかかることです。
住宅を解体しようとすると、業者に解体を依頼することになるので、解体コストが発生してしまいます。
そのまま放置しておけば固定資産税も少なく済みますが、解体するとなると、固定資産税だけでなく、解体コストも必要になるでしょう。
そのため、お金がかかるぐらいなら、そのまま放置しておく方が多いのです。
□まとめ
今回は、空き家問題についてご紹介しました。
深刻な問題となっている空き家問題は、田舎だけでなく都心部でも影響が出てきています。
他人事とは考えずに、相続予定がある人は自分事ととらえて、しっかりと対策していくことが大切です。
この記事を参考にして、空き家問題についての知識を身に付けましょう。
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