近年、空き家問題をご存じでしょうか。
少子高齢化が主な原因だと言われていますが、この問題は今に始まったわけではなく、以前から空き家は増え続けていました。
増え続けている空き家を何か有効に使う方法はないのでしょうか。
今回は、増え続ける空き家の有効活用する方法についてご紹介します。

 

□空き家を有効活用する方法とは

 

有効活用する方法はいくつかありますが、おすすめの方法を3つご紹介します。

1つ目は、空き家を中古住宅として売却することです。
空き家でも、立地条件によっては中古住宅として売却できます。
築年数が比較的短い物件や昔ながらの日本家屋であれば、リノベーション住宅として売却できるでしょう。
昔の日本では、中古住宅を避けることが多かったのですが、最近ではリノベーションが流行っているので、中古住宅の購入が一般的になりました。

物件の売却は不動産に任せると考えている方が多いかもしれませんが、今ではNPO法人や公的機関でも情報を管理しています。
サイトに空き家の情報を載せてもらえるかもしれないので、事前にNPO法人や公的機関に相談してみるのも1つの手段かもしれません。
思い入れのある空き家は安心できる方に渡したいですよね。

2つ目は、空き家を賃貸として貸し出すことです。
この方法は、思い入れがあるので売却はしたくないという方におすすめです。
空き家は、築年数が長いことが多いです。
そのため、借り手が見つからない場合がほとんどと言えるでしょう。
一方で、空き家をリノベーションをして貸し出すことで、借り手が見つかるかもしれません。
公的機関を通して借り手を探す場合は、築年数が長いことを承知で借り手を見つけられるでしょう。

また、空き家はそのまま放置しておくと固定資産税でマイナスになる場合が多いです。
そういった面を踏まえても、空き家を賃貸として活用することをおすすめします。
空き家を賃貸として活用するための方法は、ネットで調べてみることをおすすめします。
仲介手数料が心配な方は、NPO法人や公的機関に相談してみましょう。

3つ目は、地域の交流の場として提供することです。
空き家を有効活用する例として、地域の交流スペースとして地域の人々に提供することも考えられます。
普段は人が住んでいないので、リノベーションでバリアフリー化を行なって、高齢者の憩いの場として提供した例もあります。
高齢者が集まって歌ったり、材料を持ち寄って料理を作ったりと、高齢者の生きがいの場所となるのではないでしょうか。

思い入れのある地元の住民が笑顔で明るくなり、地域が盛り上がると嬉しいですよね。
お年寄りが外出する良い機会となり、運動不足の解消にもつながるでしょう。
空き家対策の1つとして、お年寄りの憩いの場を提供するという選択も良いのではないでしょうか。

 

□注意点とは

 

空き家を活用する時に注意しておくべきポイントを2つご紹介します。

1つ目は、更地のままだと、固定資産税が約6倍になることです。
空き家を解体して更地の状態であれば、住宅が建っていた場合と比べて、固定資産税が約6倍になってしまいます。
このように、更地にしておくと気がつけば、固定資産税を多く取られる場合があるので注意しましょう。

2つ目は、住宅が建っていた場合でも、固定資産税が約6倍になってしまう場合があります。
2015年に施行された空家対策特別措置法では、特定空家等に指定された空き家は、住宅が建っていた場合でも、固定資産税が6倍になることがあります。
具体的には、倒壊する可能性が高い場合や、衛生的に有害な場合などが条件として挙げられます。
自治体が上記の条件に該当すると判断すれば、固定資産税が約6倍になるので注意しましょう。

 

□補助金制度とは

 

空き家を解体したり、リフォームを行なったりする時に、費用に余裕がない場合は、国や地域の自治体が給付する補助金を利用することをおすすめします。
補助金には2種類あり、それぞれによって内容が異なるので注意しましょう。
解体する場合は除去事業タイプ、リフォームする場合は活用事業タイプの補助金が支給されます。
除去事業タイプは費用の最大80％まで、活用事業タイプは工事にかかる費用の最大で3分の2まで補助金を受け取れるでしょう。

補助金を受け取るためには一定の条件を満たす必要があるので、費用が不安な方は条件を確認しておきましょう。
自治体は深刻化している空き家問題に対応したいと考えているので、補助金の精度をより充実させることを考えています。
空き家を解体したり、リフォームしたりするなら、なるべく安い費用で済ませたいですよね。
空き家がある地域によっては補助金が出ない場合があるので、あらかじめ確認するようにしましょう。

 

□まとめ

 

今回は、空き家を有効活用する方法についてご紹介しました。
有効活用する具体的な方法をご紹介しましたが、他にも方法はたくさんあるので自分で調べてみましょう。
補助金制度を活用できると、費用を安く抑えられるかもしれないので、あらかじめ調べておきましょう。
この記事を参考にして、空き地を有効活用しましょう。