「空き家を購入したいけど空き家のイメージってどうなの」とお悩みの方はいらっしゃいませんか。
安心R住宅は「不安」「汚い」「わからない」という中古住宅のマイナスイメージを払拭してくれるでしょう。
今回は空き家を購入しようか迷っている方に安心R住宅について解説していきます。

 

□空き家などの中古物件のイメージとは

 

空き家に対してみなさんはどのようなイメージをお持ちですか。

中古物件のマイナスイメージは品質や不具合の不安、見た目や設備が古く汚いこと、選ぶ決め手が分からないことの3つが原因でしょう。
確かにいくら新築より安く買えるといっても住居の購入は人生で何度も経験することではないため、できる限りこだわりたいですよね。

そして、プラスイメージは新築と比べて安く買える、安く買いリフォームを自由にできるなどがあります。
安く購入し、浮いたお金で自分好みにリフォームできることは魅力的ですよね。

 

□そもそも安心R住宅って何？

 

安心R住宅とは国土交通省によって創設された制度です。
聞いたことがない方も多くいらっしゃいますよね。
国が登録した工務店、宅建業者、グループが中古住宅に一定の基準を定めて、中古住宅が基準を満たせば安心R住宅に認定されます。

安心R住宅に認定されれば、広告に標章マークを付けられます。
国が登録したグループの基準をクリアしているのでこの標章マークがあるという信頼度はとても高いですよね。
標章マークを見かけた時は、安心できる住宅と考えても大丈夫でしょう。

 

□安心R住宅に指定される家はどんな家？

 

国土交通省は安心R住宅に認定する際、「不安」「汚い」「わからない」の3つのキーワードに着目して具体的な基準を定めています。

 

＊「不安」に対する基準

 

こちらは「新耐震」基準に合致する耐震性を持っていることが認定の基準です。
「新耐震」とは昭和56年6月1日以降に工事したもの、またはそれ以前に工事したもので耐震診断や耐震改修によって耐震性が確認されたものを指します。
新耐震基準は震度6強〜7程度の揺れでも倒壊しないでしょう。

また、建物状況調査で構造上の不具合や雨漏りが起きていないかも基準の1つです。
建物状況調査とは、既存住宅の基礎や外壁にヒビ割れや雨漏りなどの劣化がないか目視、計測で調査することです。

さらに、購入者が希望すれば、既存住宅売買瑕疵保険（きぞんじゅうたくばいばいかしほけん）に入ることも基準でしょう。
これは、物件を売却した時に、物件に瑕疵（欠陥）が見つかれば購入者に補修費用を支払うのですが、その費用を保険機関が代わりに負担してくれる仕組みです。

 

＊「汚い」に対する基準

 

それぞれのグループが決めたリフォーム工事の基準を定めてその基準に沿ったリフォームをしていることが基準でしょう
また、リフォームしていない中古物件の場合は、参考価格とリフォームプランの情報を説明することも基準の1つです。

そして、水回りは特に汚れやすいため気になる方が多いですよね。
そのため、外装と内装、キッチンやトイレに浴室や洗面所といった水まわりの写真を提供することも基準です。

 

＊わからないに対する基準

 

「わからない」の基準に関しては情報が「有」「無」「不明」のどれであるかを提供することが定められています。

新築時の情報、過去のリフォームや改修に関する情報、雨漏りなど構造上の不具合に関する情報、保険や保証に関する情報、省エネに関する情報、管理規約や修繕積立金など共同住宅の共用部分に関する情報などがあります。

このように全ての情報が共有されていると、安心できますよね。

 

□安心R住宅か確認する

 

あなたが中古物件を探している時に良い雰囲気の家を見つけても安心R住宅か分からないことがあるかもしれません。
そんな時にその物件が安心R住宅なのかを調べる方法を紹介します。

インターネットで物件のサイトや広告を探し安心R住宅のロゴマークが記載されているかを調べましょう。
このロゴマークがあれば安心R住宅であると考えて大丈夫です。

しかし、ロゴマークが付いていなくても焦らないでください。
物件の広告などにロゴマークを付けるかどうかは業者側が決めることなので、ロゴマークをつける義務はありません。
そのため、お気に入りの物件が安心R住宅かわからない場合は、物件の売主である不動産会社に連絡して確認してみると良いでしょう。

もし連絡してロゴマークが無く、不動産会社が登録していない状態だとしても、まだ諦めないでください。
安心R住宅の制度はまだまだ始まったばかりの制度のため、登録していない可能性もあります。
これから広がっていくサービスなので、安心R住宅ではないからといって質が良くない物件ということではありません。

安心R住宅の条件となっている基準は紹介したので、それを踏まえて不動産会社に尋ねてみましょう。
リフォームの情報や新耐震、水まわりの写真などを確認することによって安心R住宅では無くても同等のクオリティの物件を見つけられるでしょう。

 

□まとめ

 

空き家の購入を考えている方に向けて安心R住宅とは何なのか、どのような物件が認定されるのかを解説しました。
リフォームに関することだけでなく住宅に関するお悩みはぜひご相談ください。