「空き家をリフォームするときには、何か注意点があるのだろうか」
そのような思いをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか？
実は、空き家のリフォームについて悩みを抱えている方は、少なくありません。
そこで今回は、空き家をリフォームする場合、賃貸にする場合の注意点と補助金制度についてご紹介します。

 

□空き家をリフォームする場合の注意点とは？

 

やはり、空き家をそのまま放置しておくと、固定資産税を払い続けなければならなかったり、管理の手間が面倒だったりとリスクはたくさんあります。
特に、状態が悪くなってしまい、特定空き家に指定されると、固定資産税の軽減措置が受けられなくなってしまいます。

これらのことから、「これから暮らす家として活用したい」や「賃貸に出したい」というような理由から空き家のリフォームを考えている方もいらっしゃるでしょう。

空き家をリフォームするときの注意点として、「なぜリフォームするのかという目的を明確にしておく」ことが重要なポイントになります。

人それぞれ、様々な理由からリフォームをする目的があるでしょう。
事前に、しっかりと目的を明確にしたうえで、適切なリフォーム方法を考えることにより、失敗するリスクを減らせます。

 

□空き家を賃貸にする場合の注意点とは？

 

皆さんの中にも、テレビや新聞などのメディアで、空き家をリフォームして賃貸経営に成功したという話を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか？

確かに、空き家の活用方法の一つとして、リフォーム後、賃貸に出して家賃収入を得る方法があります。

また、空き家は所有しているだけで、デメリットが多いと感じる方も多いですが、賃貸にすることでメリットになると感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実際のところ、空き家をリフォームして、採算が取れたというケースは、あまり多くはありません。

よって、空き家を賃貸にする場合、次のような注意点を理解しておく必要があります。

 

＊資産価値の減少が速い

 

空き家をリフォームして、賃貸経営を考えている方は、資産価値の減少が早いということを理解しておきましょう。
資産価値の減少が早い理由として、入居者の感覚の問題が挙げられます。
どうしても、賃貸ということで、他人の家という感覚があり、比較的内装の痛みが早いです。
よって、リフォームすることによって上がった資産価値は、思っている以上に早く減少していくと考えておきましょう。

＊駅から離れていると地価の下落が加速する
実は、土地の価格は、駅から離れているほど、下落率が高くなってしまいます。
一方で、駅から近いと、地価は上昇している傾向にあります。
よって、「駅からどれだけ離れているか」というポイントを判断基準として、空き家を賃貸にするのかを決めると良いでしょう。
もし、駅から離れている場合は、資産価値や地価が下落する前に、売却することをおすすめします。

目安は、駅から距離で560mが一つの分岐点となるので、覚えておくと良いでしょう。

 

□空き家をリフォームするときに知っておきたい補助金制度とは？

 

空き家をリフォームしたいと考えていても、高額な費用がかかることから諦めてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか？

確かに、決して安い費用で空き家をリフォームすることはできませんが、補助金制度を活用して負担を軽減することはできます。

この背景には、空き家の増加が日本の社会問題になっているという現状があります。

では、空き家をリフォームする場合、どのような補助金制度を受けることができるのでしょうか？

 

＊住宅ストック循環支援事業を受けられる場合

 

平成28年度に施工された補助金の一つに、住宅ストック循環支援事業があります。
この補助金を受け取る条件として、空き家を省エネ住宅又はエコ住宅にするリフォーム、耐震性を高めるリフォームを行うことが必要です。

具体的な数字として、省エネ住宅にするリフォーム費用には30万円、耐震リフォームには45万円の補助金を受け取れます。

 

＊ZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）支援事業が受けられる場合

 

ZEHという住宅で使用される光熱費などのエネルギーを自家発電する家を普及させることを目的とした補助金制度があります。

空き家に太陽光発電システムや指定された設備、高い断熱性に加え、専門の施工者が設計と建築をすることが条件となりますが、75万円の補助金を受け取れます。

上記の2つの補助金以外にも、住宅の省エネ化を目的とした「高性能建材を使った断熱リフォーム支援事業」や「長期優良住宅化リフォーム推進事業」補助金制度があります。
皆さんの中に、空き家のリフォームをお考えの方がいらっしゃいましたら、補助金制度を活用してみてはいかがでしょうか？

 

□まとめ

 

今回は、空き家をリフォームする場合、賃貸にする場合の注意点と補助金制度についてご紹介しました。
空き家をリフォームすることによって、もちろんメリットはありますが、デメリットもあります。
ぜひ今回の記事を参考に、空き家の使い道として、どのような選択肢が最適なのかを考えてみてください。